こっちのけんとさんは「双極性障害」であることを公表されてから、メンタル面を取り上げる番組にコメンテーターとして呼ばれたり、ご自身のことを語る番組にも出演されるようになりました。
明るく元気な姿の裏で、実は長年抱えていた苦しみや悩みとは何だったのでしょう。いつから患っていたのでしょう。
この記事では、本人が語った病気の原因や、活動をセーブするに至った理由を詳しく紹介しています。
ぜひ最後までご覧ください。
こっちのけんとはいつから双極性障害だった?時系列で解説!
①鬱病を発症(2020年〜)
こっちのけんとさんは双極性障害について公表される前に、鬱病を患っていることは公表されていました。
とてつもねぇ鬱の野郎が押し寄せてきてて、気分転換に予約した映画に行くのを忘れてオワタ\(^o^)/ワロタ
— こっちのけんと (@SuppokoPeppoko) July 19, 2022
YouTube止まっててすみません!
多分太って帰ってくるので楽しみにしててください(๑・̑◡・̑๑)
ラジオメールくれた方の中から2名ほどお手紙書いてますのでお楽しみに!
これは蝶ネクタイです! pic.twitter.com/JJsTwqzrmo
こっちのけんとさんは、2020年、新卒で入社した職場でのプレッシャーに押しつぶされる日々を送り、医師からうつ病と診断されたそうです。
その鬱病を乗り越えて音楽活動をされていましたが、今度は双極性障害を発症してしまいました。

鬱病は再発率が高いみたいだもんね。



鬱病と診断された人が、後に双極性障害と診断されるケースもあるみたい。
②双極性障害を発症(2023年9月〜)
こっちのけんとさんは、2023年9月に自身のXで双極性障害について公表されました。
以下最近のことを記載しておきます。
— こっちのけんと (@SuppokoPeppoko) September 29, 2023
人と関わるのが恐くなってしまい、大きな動きができなくなって早1ヶ月が経ちました。
本当に申し訳ないです。
双極性障害(躁鬱)とのことでした。
何が何だか分からない毎日を過ごしていますが、
何が何だか幸せではあります。…
こっちのけんとさんは、「死にたい」とまで考えるようになっていたそうです。
ただ、そんなこっちのけんとさんを救ったのも「音楽活動」だったそうです。
活動をセーブ(2025年1月1日〜)
2025年1月1日、前日に紅白初出場を果たしたこっちのけんとさんは、当分の間活動をセーブされることを発表しました。
2024年中は大活躍だったので驚いた方は多かったようです。
【2024】
— こっちのけんと (@SuppokoPeppoko) December 31, 2024
同じ思いを持つ人、同じ病を持つ人、
可能な限り背負わせていただき、
人生をかけて1年間歌わせていただきました。
本当にありがとうございました。
若干躁期でした。
今後は跳ね返りと戦うために当分休みます。… pic.twitter.com/eWXI1nTaql
活動休止期間中も、こっちのけんとさんのリフレッシュになる活動は継続されていたので、完全に表に出なかったというわけではありませんでした。
活動再開(2025年3月8日〜)
こっちのけんとさんは約2ヶ月ほどのお休み期間を経て、活動再開となりました。
【セーブ期間終了のお知らせ】
— こっちのけんと (@SuppokoPeppoko) March 8, 2025
やっつけました。
ありがとうございました。
今後もお楽しみに。 pic.twitter.com/bBNPQ4bsWh
双極性障害は外見や日常の言動からはなかなか分かりにくく、気分の波をうまくコントロールできない難しさがあるそうです。
「無理になったら一度休んで、また復活して活動する」というやり方で、メンタルをケアしながら無理せずこれからも活躍してしいですね。
双極性障害の原因は?過去の苦労が関係していた!
こっちのけんとさんが自身の「双極性障害」の背景について語った内容には、幼少期から大人になるまでの「心の積み重ね」が大きく関わっていました。
華やかに見える家庭環境の裏で抱えていた孤独感や、外からは見えにくい葛藤が、心の不調へとつながっていったようです。
①家族への劣等感
こっちのけんとさんの兄は、国民的俳優として知られる菅田将暉さん。弟は、朝ドラにも出演した菅生新樹さんです。
さらに、父親は経営コンサルタント、母親も実業家であるなど、家族全体が非常に目立つ存在でした。
そのような環境の中でこっちのけんとさんは、常に「自分も成功しなければいけない」「理想の弟でいなければ」というプレッシャーを感じていたといいます。
子ども時代に感じたこうしたプレッシャーや自己否定感は、心の土台に深く影響を及ぼし、大人になってからの精神的な脆さにもつながっていきました。
②いじめ
中学・高校時代には、兄が有名人であるがゆえにいじめの対象になることもありました。
プライバシーを探られたり、無神経な言葉を浴びせられたりする中で、「自分の存在が誰かの興味本位でしか語られない」と感じることが増え、精神的に深い傷を負ったとされています。
こうした環境は、こっちのけんとさんの心の安心感や自己肯定感を育むべき多感な時期に、大きなストレスとなって積み重なっていきました。
③会社でのプレッシャー
大学卒業後、こっちのけんとさんは父親と同じ経営コンサルタントの道に進みます。
ですが、入社早々から大きな責任を任される環境に置かれ、周囲の期待に応えようと無理を重ねていきました。
「できる自分を演じないと認められない」という焦りとストレスが、次第にこっちのけんとさんの心を追い詰め、2020年にうつ病を発症。
努力家であろうとしたがゆえの苦しみが、ここにも垣間見えます。
④音楽活動のやりすぎも?
双極性障害の特徴のひとつに、気分が極端に高揚する「躁状態」があります。
こっちのけんとさんは、そのエネルギーを創作活動に向けることで、楽曲制作やパフォーマンスに没頭していきました。
特に話題となった楽曲「はいよろこんで」の制作時期には、「人との関わりを断ち切れず、仕事や依頼に無理して応じ続けてしまった」と自身の躁状態についても言及しています。
ただ、こっちのけんとさんの場合、ストレスの積み重ねで鬱状態になるのではなく、何の予告もなく急に来るものなんだそうです。
勘違いされてそうなのが
— こっちのけんと (@SuppokoPeppoko) July 19, 2024
僕的には
躁鬱の鬱入りはストレスが溜まるきっかけとかはほぼ関係なくて、
頼んでも無い時間未指定宅配みたいに急にピンポン押されるもので、
アクビとかクシャミみたいに出だしたら止まらんモノなのです
疲れてるとかストレスが爆発してるとかとはまた違う感覚です
自分でコントロールすることが難しい病気であるため、頑張りすぎていても躁状態であると気づかないのかもしれません。
病気がわかってからの苦労…今回活動休止した理由は?
こっちのけんとさんはインタビューにて、2024年の活動をとても前向きに捉えていました。
2024年が自身にとってどんな年になったか尋ねると、「今後の人生の指標というか土台ができたという感覚がありました。音楽を作って人前で歌って、人を元気にさせることが自分の職業なんだなと自覚できた年というか、大袈裟に言うと、自分の使命が明らかになった年だったなと思います」と答えた。
引用元:マイナビニュース 2025.4.2
これまでは制作側の仕事をする選択肢も残していたそうですが、自分の職業は歌手であり、人前に出て周りを元気づけることを仕事にすべきだと認識されたそうです。
生きづらさを抱えている人たちや、同じ病気を抱えている人たちに向けて音楽を届けたいとも語られていたこっちのけんとさん。
また、活動をセーブした理由についても語られていました。
- 心と体の負担を軽くするため:双極性障害の影響で、去年の後半は“テンションが高い”躁状態にあり、限界を超えて活動していた。数値で言えば「2000%」の勢いだったが、これを続けると体を壊すと感じ、徐々に活動をセーブして“100%”の状態に戻すために休む決断をした。
- 自分を客観的に見つめ直すため:常に走り続けていたことで、自分自身(こっちのけんと)を客観視する時間がなかった。どう見られているか、どうありたいかを考えるために、一度立ち止まる必要があると感じた。
限界を超えて走り続けたからこそ、一度立ち止まって自分を見つめ直すという選択は、とても勇気のいる決断だったはずです。
無理をしすぎず、こっちのけんとさんらしいペースでこれからも歩んでいけるように心から応援しています。
最後までご覧くださりありがとうございました。